村上は、新潟県北部の中心地として栄えてきた、県内でも古い城下町です。曲がりくねった路地や、「細工町」「大工町」「寺町」「肴町」など、昔ながらの町名にも、その面影は今の色濃く残っています。
 また、美しい海岸と松林に恵まれた波打ち際には、風光明媚な温泉地と知られる「瀬波温泉」があり、村上地方の旅の拠点として賑わいを見せています。

 村上の魅力のひとつに、四季折々の味覚があげられますが、中でも秋の鮭料理は絶品。母なる川、と呼ばれる三面川に銀鱗をおどらせる鮭を、伝統の手法で作り上げられる鮭料理はなんと百種類にも及び、鮭なら村上という、ゆるぎない評価をうけているのです。
 この地にも、江戸の昔から受け継がれてきた「村上堆朱」や「北限の茶」、村上の人たちの心を伝える「村上大祭」など、訪れる人を魅了する特産物や伝統文化が実に豊かなときめきのエリア、村上。春夏秋冬、新しい出逢いと心なごむ思い出を刻みに、訪れてみませんか!!



おしゃぎり会館(村上市郷土資料館)
 「村上大祭」に引き回されるおしゃぎりと呼ばれる山車を展示していることから「おしゃぎり会館」と呼ばれています。城下町村上に伝わる歴史資料が数多く展示されています。城下町村上をたっぷりと楽しんでください。
   http://www.iwafune.ne.jp/~osyagiri



武家住宅 若林邸(国指定重要文化財)
 東日本海側では、唯一残っている江戸時代中級武士の屋敷。寄せ棟造り茅葺き平屋建ての住まいは、飾らぬ造りで質素な生活の様子が忍ばれます。座敷に座るとゆったりとした時間が流れていきます。



雅子様記念公園(まいづる公園)
 雅子妃殿下と村上とは、とりわけ深い関係があります。小和田家の先祖は、旧村上藩主内藤侯(5万石)の藩主で、雅子妃殿下の本籍地は、ご成婚まで村上市本町(現在の飯野一丁目)にありました。また、ご一族のお墓も西真寺(寺町)本悟寺(細工町)にあります。
 公園内には、嵩岡家住宅・岩間家住宅・藤井家住宅(いずれも市指定文化財)と近くに成田家住宅(市指定文化財)があります。この公園は、雅子様のご成婚を記念してつくられました。



イヨボヤ会館
 市内を悠々と流れ、日本海に注ぐ「三面川」は、秋ともなれば鮭が銀鱗をおどらせる母なる川。村上では、平安の昔から鮭が特産として知られ、世界に誇る鮭文化を築いてきました。
 村上の人々は、三面川の鮭を「イヨボヤ」と呼んでいますが、「イヨ(イオ)」と「ボヤ」は共に広く魚をさす方言で、魚といえば鮭をさしてきた村上ならではの文化の一端を知ることができます。
館内には、鮭漁の歴史や鮭文化、青砥武平治記念コーナー、三面川鮭観察自然館、生態観察室、ミニふ化場、こどもさかな科学館などの施設があります。
 村上は、江戸時代に世界で初めて鮭の回帰性を発見し、鮭の自然ふ化事業を始める。さらに明治11年には、日本で始めての鮭の人工ふ化増殖に成功しました。これからも鮭のまち、鮭のふるさとであり続けるでしょう。
 鮭料理を堪能する前には、ぜひ訪れたいところです。
  http://www.iwafune.ne.jp/~iyoboya/index.html



お城山(臥牛山・国指定史跡)
 村上駅の東方にある臥牛山は、その昔、村上城があったことから、「お城山」と呼ばれており、村上城跡があります。ここは、市内を一望できる眺望の素晴らしさはもちろんのこと、春を告げるブナの若みどり、桜、夏の緑陰、秋の紅葉、そして冬の雪化粧と、四季を通して、美しい自然を満喫できる市民の憩いの場となっています。 平成5年6月8日に、国の史跡指定を受けました。



浄念寺(国指定重要文化財)
 文化15年(1818)に建てられたこの寺は、この地方では珍しい白壁土蔵造。本尊は丈六の阿弥陀如来の坐像(木像)で、これもこの地方には類のない大きさの見事なものです。また、芭蕉と曽良が「奥の細道」の旅の途中に参詣したことでも知られています。芭蕉と曽良は、村上で2泊していますが、芭蕉の村上での行動はなぞに包まれています。



羽黒神社(県指定文化財)
この神社の神明宮は、桃山時代の様式を残した建物で、新潟県文化財に指定されています。また、毎年7月6・7日に行われる祭礼が、村上で最も大きな祭り「村上大祭」です。



石船神社
 平安時代の「延喜式」にその名を残す石船神社は、市内で一番古く、由緒ある神社です。この神社の社叢は県の天然記念物に指定されており、椿林や樹齢四百年といわれる巨木が見事です。



多岐神社
 この神社には、義経が奥州へ逃れる途中、供の弁慶が社の前の岩の上に立ち日本海を眺め、「さても麗しき景色かな」と讃賞したという伝説があります。



観音寺
 真言宗のお寺で、寺伝では元和4年(1618)に宗海上人が開かれたとされています。仏海上人の即身仏(明治36年3月20日入寂で日本最後とされる)が奉安されていることでも有名です。



九品仏
 宝暦8年(1758)、悪霊除けと藩主の150回忌のため、城下の要所に建てられた石仏です。九品とは、極楽浄土にある階級のことで、九品仏は、浄土におられる阿弥陀様の姿。2時間くらいで全部見てまれます。



耕雲寺
 応永元年(1394)に傑堂能勝禅師が開かれたお寺で、傑堂の師、海山開本禅師を開祖としています。曹洞宗寺院の中の名刹で、徳川時代には十万石の大名と同じ格式を持っていましたが、残念なことに明治19年(1886)の火災で全伽藍を焼失。今は残った山門が往時の名残を留めています。
 また、裏山は薬草の宝庫で、毎年「薬膳料理を食べる会」が行われています。



諸上寺(しょじょうじ)
 創立はきわめて古く、寺名を感応寺といい文化年間とされています。また、その庭園の美しさは、全国名園鑑にもその名を連ねている程で、古い俚謡にも「花を見るなら 岩船の諸上寺 梅に花につつじに椿 咲いてからまる藤の花」と、うたわれています。



六斎市(2.7.12.17.22.27の日 AM9:00〜PM1:00)
 毎月、二と七のつく日に立つ六斎市は、活気あふれる市民の市場。おしゃぎり会館前から三之町の長さ400メートルの小路に、びっしりと200余りの露天が立ち、近郊の農家でとれた新鮮な野菜や特産物、魚などの旬の幸を売るお店のほか、衣料品や日用雑貨や生花にいたるまで色々なお店が立ち並び、大勢の買い物客で賑わいます。



祭 り
 勇壮にして華麗、堆朱・堆黒の粋をこらしたオシャギリが練り歩く。
     村上大祭   7月6・7日
     瀬波大祭   9月3・4日
     岩船大祭  10月18・19日



海・夕日・川・湯けむり
 瀬波温泉は、明治36年からの石油採掘のおりに噴出した温泉で、村上駅から車で7分、美しい海岸沿いに、旅館・ホテルが建ち並んでいます。日本海に沈む夕日、そして日本海の海の幸と、瀬波の魅力は広く知られており、四季を通して賑わいを見せています。


村上歩く旅のまちづくり推進委員会
〒958-8501 新潟県村上市三之町1-1 村上市観光協会
0254-53-2111(代)

(c)2004〜 tabi-murakami.com All rights reserved