No.95 西の風新聞目次
ブリスベン周辺 英語研修機関視察
平成21年5月29日付
 ゴールデンウィーク最終日の5月6日、マスクをつけた人々の帰国ラッシュでごった返す東京国際空港(成田)をあとに比較的楽な機内座席状況の中、午後9時、オーストラリアクイーンズランド州都ブリスベンへ向け飛行時間8時間30分の旅に立った。
 目的はブリスベンから北約90㎞に位置するサンシャインコースト(北端ヌーサから南端のカロウンドラまでの56㎞に及ぶ美しい太平洋沿岸地帯)、年間を通して穏やかな亜熱帯気候に恵まれているこの地に立地する国立サンシャインコースト大学及び同大学提携英語研修機関3校(ブリスベン校、カロウンドラ校、 ヌーサ校)の視察であった。

 サンシャインコースト大学は野生のカンガルーも時折出没する(遠くに確認出来た)広い緑と太陽に恵まれたキャンパスに人文学部、自然科学教育学部などの学部があり学士学位取得のための多様なプログラムが提供されている。学生の90%はオーストラリア人であるが、入学前(17歳以下)の英語を母国語としない国々の生徒を対象にした提携英語研修機関があり、そこで一定の英語力に達した生徒で進学希望者には大学入学許可を与えている。
 あきる野市に所在しまもなく創立30年目を迎える東海大学菅生高等学校はおかげさまで卒業生は一万二千人を超え各方面で活躍している。
 学校として特に力を入れていることの一つに「国際感覚を身につける」がある。修学旅行、クラブ活動などを通じての外国訪問・受け入れによる交流(オーストラリア、中国、オーストリア、スペインなど)が主なものであるが、今年から修学旅行の目的地として従前の中国・北京、九州に加えてドイツ・ベルリン(オーストリア・ウィーン経由)を決定し、三コースの中から生徒の判断で選択できることにした。

 もう一つ実現を目指して検討していることがある。高校在学中に英語を母国語とする国に2回程短期留学(1回14日間程度、期間中全生活英語のみ使用、 ホームスティ等)を安全確保を優先しつつ低負担費用で体験させることが出来ないかということである。
 実は数ある候補国・地のうち、選ばれたのが前述のブリスベン市及び周辺(サンシャインコースト)の1大学・同大学提携3語学研修機関であった。
現地2泊滞在という短期間ではあったが、各施設の学習環境、 ホームスティ環境、周辺の生活環境(街の様子、安全度、生徒をまもるシステム等)、必要経費に関しこの目で確認しながら情報を集めることができた。

 生徒、保護者、入学を目指す中学生達の期待に応え得る菅生高校ならではの特色あるプログラムを実現したいと考えている。
(学校法人菅生学園常務理事)

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