No.79 西の風新聞目次
音楽は世界のことば
平成20年5月23日付
 愛称をTOKYO MXというテレビ局がある。明日5月24日(土)午後8時から9時まで表題のタイトルで特別ドキュメンタリー番組が放映される。

 内容は、あきる野市に立地し、今年創立25周年を迎えた東海大学菅生高等学校吹奏楽部が外務省・在オーストリア日本大使館の後援を受けて音楽の都ウィーン市の楽友協会(大ホール グロッサーザール)で、去る3月15日公演した時の模様を中心として編集されている。(参加総勢指導教師等7名 部員男子21名女子62名 父母一般市民で構成する応援37名が参加)
大ホールは黄金ホールとも呼ばれ内部は金箔が一面に張られており重厚な雰囲気をかもし出している。ウィーンフィルの本拠地としてニューイヤーコンサートが開かれ名実ともに世界最高の演奏会場として認められている。
日本大使館公使ご夫妻はじめウィーンの人々で超満員の中で行われた演奏会の模様や、音楽を通して異国の文化に触れ、音楽は世界共通のことばを実感しながら成長していく高校生の素顔に密着したドキュメンタリーとなっている。

 菅生高校吹奏楽部とウィーン市とのかかわりは、2003年3月高校創立20周年記念事業の一環としてコンツェルトハウスグロッサーザールでの公演に始まる。その後2005年3月には日・EU市民交流年参加としてのウィーン王宮フェストザールでの公演、更に2006年6月には、ウィーンの音楽フェスティバルの中でも最も由緒ある第27回オーストリアブラス音楽フェスティバルへの招待参加(王宮から市庁舎までをヨーロッパ各国の楽団とともにパレード)と続けてきた。そして昨年8月はウィーン市の市民楽団約100名を日本に招待し、羽村市生涯学習センターゆとろぎ大ホール、秋川駅北口あきる野市秋留野広場(野外)等で交流演奏会を行っている。

 話しの筋道からややそれて恐縮だが、ここでTOKYO MXのことに触れておきたい。MXは、かつて都知事であった鈴木俊一氏などが主唱して東京都を放送対象地域とする東京都に密着した放送局として1995年に開局したものだが、送信親局は東京タワーにあり、都域局ということもあって送信出力は低く東京都心から約40キロメートル前後までが受信エリアとなっている。多摩地区には中継局があるものの決してクリアーな映像となっていないのが現状だ。デジタル放送化を契機に都民のテレビ局として電波技術、放送内容において更に充実されることを私は期待したい。

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2002・8・9~ Produce byIchiro Akami