No.70 西の風新聞目次
北京からの招待状
平成19年10月12日付
 8月の末、野村有信都議会議員(青梅市選挙区 日中経済交流議員連盟会長を通じて菅生学園島田 久理事長に北京市から一通の招待状が届いた。それは9月22日から24日の間に行われる「北京国際旅遊文化祭」への東海大学菅生高等学校吹奏楽部生徒の参加要請であった。

 招待状には次のようなことが書かれていた。
―(前略)国際旅遊文化祭は今まで九回も行われ、貴国をはじめ各国国民との平和、友情の架け橋となっております。今年は中日国交回復35周年であり、また、中日スポーツと文化交流年でもあります。今回の行事は北京市と世界各国、各地区民間芸術家及び観光客と交流する盛大な祭りになると思います。貴校の“啦啦隊”(注釈:吹奏楽部音楽隊)の参加をお願いいたします。今回の行事を通じて中国と日本、中国の青少年と日本の青少年の友好を深めることができると確信しております。(後略)―

 この申し入れを受けて東海大学菅生高等学校(あきる野市 島田幸成校長)吹奏楽部生徒50名(女子42名男子8名)は、青梅太鼓のメンバー(蛇口鉄男会長以下小学男女児童8名大人4名)とともに北京市を訪問することとなった。私も野村都議秘書横山萬次氏、引率教師等と同行した。

 祭りは来年の北京オリンピック成功に向けてのテーマのもと北京市内各地区で計画され市関係者の話によると沿道の観客を含めて20万人の参加があったという。メインイベントは、22日市内海淀区中関村地区で行われた「盛装行進表演(華やかに着飾って行進しながら演技をする。)」で中国国内から雲南省(可愛い少女達があでやかな民族衣装を着けて舞う)はじめ14団体、外国からは、世界各国から37団体、参加した演技者約3千名という盛大なものであった。

 表演行進の中心地点には特別仕立ての観客席が設けられ、北京市の要人、世界各国からの招待者等とともに私も観覧することができた。「隊列吹奏楽表演」と紹介され登場した菅生高等学校吹奏楽部は超満員の観客の前で北京の人々の熱烈な歓迎と賞賛の中、堂々のパレードを遂行ことができた。

 帰国の日、北京空港までのバスの中で滞在中諸般にわたりお世話になった中国人の添乗員が涙して歌ってくれた「今日の日はさようなら」(金子詔一作詞・作曲)を生徒達も特別な感慨を持って聴いたに違いないと私は思っている。

 ―いつまでも絶えることなく友達でいよう。
信じあうよろこびを大切にしよう。今日の日を大切にまた会う日まで(途中省略)―

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