No.69 西の風新聞目次
ウィーンからの賓客
平成19年8月24日付
 あきる野市に本部がある学校法人菅生学園(理事長島田 久)の招待により今月24日から31日までの8日間、オーストリア共和国ウィーン市から市民楽団(ウィーンオーバラー楽友協会クアオーケストラ)一行、98名が来日する。

 日本滞在中、立川市・羽村市・あきる野市の三箇所で来日記念交流演奏会を計画している。西多摩地区で開かれる羽村公演(羽村市生涯学習センターゆとろぎ8月26日午後3時30分開演入場料700円)及びあきる野公演(JR秋川駅北口あきる野ルピア東 秋留野広場8月27日午後2時開演入場無料雨天中止)はそれぞれ羽村市・あきる野市、羽村市教育委員会・あきる野市教育委員会の後援を得て実施することになっている。
羽村公演では羽村一中吹奏楽部、羽村西小金管バンド部の小中学生達の友情出演が予定されており、あきる野公演では、NHK学園ルピア教室大正琴・じょいそーらんグループ、国際交流提灯行列企画委員会等の協力出演も計画している。
市と民間が出資して秋川駅北口周辺地域の活性化等を目的に設立された第三セクター(秋川総合開発公社)の呼びかけにより、周辺諸団体(あきる野商工会、秋川駅北口会、油平自治会、とうきゅう、ルピアテナント会、秋川農協他)の協力体制もまとまり、当日に向けて街ぐるみの盛り上りを見せている。

 菅生学園とウィーンとの出会いは四年前(2003年3月)、東海大学菅生高等学校創立二十周年記念事業の一環としてコンツェルトハウスで実施した吹奏楽部のウィーン公演に始まる。その後2005年3月には外務省が取り組んだ日・EU市民交流年事業参加として王宮フェストザールでの公演、2006年6月には、ウィーン市招待による第27回オーストリアブラスフェスティバル参加と積み重ねて来た。
これらの公演の都度、協力の手を差し伸べてくれたのが、今回来日のオーバラー楽友協会クアオーケストラのメンバー達であった。オーバラーとはウィーン市内の一地域の地名であるが、この地区は温泉保養地(クア)として有名であり、「オーバラー楽友協会クアオーケストラ」と名づけられた理由となっている。

 ウィーンは、成田からシベリア経由直行便でおよそ11時間30分のフライトを要する中部ヨーロッパオーストリア共和国の首都だ。音楽の都とも言われ、ドナウ川上流に位置し、ウィーンの森をはじめ、美しい街並みは昔のまま残され今もなお優美な雰囲気を伝えている。

遥か遠いウィーンからの賓客の来日を心待ちしている次第である。


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