No.103 西の風新聞目次
拝復 真弓様
平成21年11月20日付

 早速返事のお手紙ありがとう。小6らしくしっかりとした文章、頼もしく読ませていただきました。家族のみなさん元気とのこと何よりです。
 真弓さんは、来年中学一年生になるわけですが、中学ではクラス担任である一人の先生にほとんどの教科を教えていただく小学校と異なり、教科担任制といってクラス担任の先生のほか国語・数学(中学では算数を数学といいます。)・社会・理科等の各教科はそれぞれ専門の先生が担当することになります。毎日いろいろな先生に教えてもらえて小学校の時とは一味違った楽しみがあると思います。新しく英語の教科も登場します。クラブ活動もいろいろな種類のクラブがあって真弓さんにとってきっと充実した学校生活が送れることでしょう。
ところで私は先日母校・大学の現総長先生の講話を聞く機会がありました。総長先生は次のようなことをおっしゃっていました。「これからの若者は、国際語となっている英語は当然のこと、もう一つの外国語を話せることがどうしても必要となる。母国語の日本語をいれて3か国語の会話をこなせることが必要だ。」と。
ここで大切なことは「日本語を入れて」という点だと私は思いました。私たちは日本人なのですからまずは正しい母国語(日本語)を是非身につけていただきたいものだと思っています。そして日本語ですじみち立てて考える力や発表
する力をつける、そのためには学校で学習することすべてが基礎となりますのでしっかりと学び続けてくださいね。
さて真弓さん、中学校に入ると英語が正式教科として登場するわけですが、楽しみですね。小学校でも少し学んでいるそうなのでその意味では「中1で初めてふれる外国語」ではなくなっていますが、小学校での体験を踏まえて学んでください。
ちょっと先走った話しになりますが、中学校卒業までに「英検3級」にチャレンジし合格してもらいたいと思います。「英検」とは正式名称を「実用英語技能検定」といい、「聞く」「話す」「読む」技能を筆記、リスニング(聞く)、スピーキング(話す)のテストで合否を判定され、3級は中学卒業程度の力を試されるものです。合格の実力があれば英語を母国語とする外国人ともある程度の会話ができるそうですよ。
 秋の夜も更けてきました。この辺でペンをおかせていただきます。わんちゃんのロビー君によろしく。  敬具

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