No.102 西の風新聞目次
拝啓 真弓様
平成21年10月30日付
 真弓ちゃん、お元気ですか。来年は中学生になる人に向かって「ちゃん」呼ばわりするのは失礼かもしれませんね。お父さんお母さんは元気かな。先日おじいさん、おばあさんからメール添付で弟の明君の写真とともに真弓さんの写真が送られてきましたが二人ともすっかり大人びた姿になりましたね。姉弟仲良くしている姿に接してうれしい限りです。
 私は先日、高等学校時代の同窓会に出席するため新潟県へ車を一人で運転して出かけました。2日間の旅でした。初日は新潟市の日本海に面したホテルに一泊同窓会に出席し、次の日は新潟県最北の都市、村上市まで足を延ばしました。真弓さんもご存知のとおり、村上は昔村上藩といった古い城下町で私の先祖の地であり、私自身も小学5年から高校までの7年間過ごしましたので私の大切なふるさとと位置づけており友達もたくさんいます。
 村上へは私の住むあきる野市から圏央道、関越道、北陸道、日本海沿岸東北道と高速道路を乗り継ぎ約390㎞、およそ5時間の旅となります。土日に行けば高速道料金は片道千円ちょっとで済むのですが今回は平日なので六千円ほどかかってしまいました。
 同窓会では昔のクラスメートたちと五十数年振りの再会でした。みんな70歳を超えた年寄りになっていて既に他界した友人たちも多くいましたが、現役の小児科のお医者さん、歯医者さん、日本一うまいと私が思っている岩船コシヒカリ米を生産している農業従事者等々みんなそれぞれに一生懸命生きている友達に会えて楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
 宴会場の窓からは日本海が一望出来て、思いのほか近距離のところに佐渡島が横たわっていました。右に目をやると遠くに粟島(あわしま村上市岩船港から近い)が見え最高のロケーションでした。夕方真っ赤な大きな太陽が佐渡島をかすめ日本海にゆっくりと沈んでいくのをみんなと拍手で送りました。朝日が昇る光景もいいものですが、日本海に沈む夕日は格別です。
 今度の短い旅行中、新潟放送ラジオ生番組出演、地元新聞記者達の取材受けという予定外の出来事が起こりました。遠く故郷を離れ首都圏に住む私のグループ(東京村上市郷友会)がアイデアをこらして故郷発展を目標にやっていることにかかわってのことでした。
 真弓さん、来年の中学進学の方向はきまりましたか。お父さんお母さんと相談してよい結論を出してください。それでは又。明君によろしく。おじいさんおばあさんにもメールありがとうとね。敬具

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2002・8・9~ Produce byIchiro Akami