特別企画 岩船広域 市町村長に聞く No.6

古代から引き継がれた自然いっぱいの村

    
『朝日村の将来像』を語る

                   
鈴木 源左エ門村長 


鈴木村長の好きな言葉

          「誠 実」


町の基本テーマ

 本村ならではの魅力や特性を活かしながら、豊かで潤いのある村づくり、自然と人と心を大切にする村づくり、村民参加の村づくりを進め、村民が郷土を誇り、若者が定住する条件づくりを基本テーマとします。    

面積 人口 主産業
629.32ku 12.126人 農業


町並み保存について・・・猿沢地区
  新しい地域の魅力に対する取り組みとして、猿沢集落の住民を中心に、100年以上も前に昔の人の手によって掘られた、「前の川の再生と家並みの保存」をテーマに取り組みをしていただきました。   
猿沢集落は南北にオモテ道と呼ばれる旧出羽街道が通り、その両側に集落の住民でさえも間違えるほど同じ、鏡合わせの間取りの切妻屋根の家が並んでいます。  
その昔、猿沢には数軒の旅篭がありましたが、民家でも半農半宿で、街道を通る多くの旅人を受け入れていたようです。
 人と川が馴染みあえる川に甦らせ、水辺 を通して人と魚、人と人との「ふれあいの場」を創造し、家並み保存活動を通じて、地域住民の連帯意識の高揚と他地域における地域起こしのお手本となってもらえればと、期待をしております。     



伝統芸能の現状と今後
  朝日村には、代表的な大須戸能をはじめ、大場沢の獅子舞、塩野町のお里様など、現在も伝えられているものもありますが、各集落において、昔から四季折々に演じられ・催されてきた素朴な芸能が、社会情勢の変化とともに減ってきているのは大変残念なことです。
こうした中にあって、百数十年に渡って集落に脈々と伝承されてきた、農民芸能大須戸能は、昭和30年に県の無形文化財に指定され、毎年4月3日には八坂神社に於て定期能を、8月15日にはみどりの里特設舞台に於て薪能を演じ、村内外から訪れる多くの方々に堪能していただいております。  
また、大須戸能は、平成4年にアメリカコロンバス、アトランタでの海外公演をはじめ、国立能楽堂公演、横浜能楽堂公演、平成12年には、ドイツでの公演をきっかけにバウェルバッハのシラー劇団と友好姉妹団体の調印を行なっております。     国内の活動にとどまらず、国際交流・親善にも大きな役割を果たしています。
 今後は、伝統芸能の火が消えることのないように、後継者の育成と掘り起こしに努めなければならないと思っております。      
 
     



奥三面遺跡に寄せる思い
  予備調査対象面積76.6ヘクタールにも及ぶ奥三面遺跡群は、一つの地域を全面調査した全国でも稀な発掘調査例といえます。
 人々は遥か昔の旧石器時代、縄文時代からここを生活の場として選んだのです。
今日の朝日村の繁栄があるのも、こうした先人達のたゆまぬ努力と英知により、育まれてきたおかげであり、発掘された遺物はもちろんのこと、一部遺構の復元を図るなどし、
資料館併用の埋蔵文化センターの設置によって、永く後世に伝えてまいりたいと考えております。  


財政の現状と今後の見通し
 朝日村に限らず、多くの地方公共団体においては、一般財源の伸びが期待できない中にあって、少子・高齢化の進行や多様化する住民ニーズに取り組まなければならない課題が多く、財政事情は厳しい現状となっている。 
行財政改革等によって健全財政堅持に努めることももちろん必要なことではあるが、消極的手法より、私はむしろ村の特性を活かした産業振興を積極的に展開することで、道を切り拓くことが必要ではないかと思います。
 村の活性化と住民の負託に応えるためにも積極策によって財源確保を図るべきであると考えております。



朝日村の将来像
 村の21世紀の幕開けに華を添えるように朝日村まで日本海沿岸東北自動車道の建設施工命令が出されており、これにより都市との時間的距離が短縮されることになります。
村ならではの特性を活かした、体験・滞在型都市との交流事業にも力を入れ、活性化を図りたいと思います。
 いま、農業は厳しい状況下に置かれておりますが、認定農業者をはじめ新規に就農した若者達が、自らの創意工夫によって、この逆境に立ち向かい、取組みをしていることは大変心強く思っております。
これまで、省力化や生産性の向上の面から化学肥料や農薬に頼る農業を営んできましたが、生態系を壊す行為として、いま農薬漬けの農業が問われております。

 健康で生きられるためには、安全な食糧を確保しなければなりません。
朝日村は、農業が主産業でありますから、やる気のある農家を全面的に支援し、安全・安心の農産物生産拠点づくりを進め、地産地消、そして全国へと送り届けたいと考えております。
 豊かな自然と共存し、数々の歴史、遺産はかけがえのない財産であり、先人達から受け継いだ素朴な心情と尊い文化を村の誇りとし村民参加の村づくりによって、若者定住の活気溢れる朝日村へと躍進します。



地方分権に向けて
 地方公共団体の自主性・自立性を高める観点から、国の権限の一部が都道府県や市町村へ委譲されることになりましたが、私にしてみれば遅きに失した感がいたします。
 住民に密着した事案は、それぞれの市町村が一番よく把握している訳ですから、これに迅速に対応して、はじめて効果があるといえます。
また、市町村の規模に応じた権限委譲という観点から市町村合併が推進され、各地域で議論が交わされておりますが、朝日村という名前の存亡に関わる重要なことであります。
 住民の意向を尊重しながら慎重に対応してまいりたいと考えております。










  鈴木村長














 猿沢の町並み






























朝日村のホームページ
http://www1.ocn.ne.jp/~asahi1








 

表 紙 今月の目次 WEB情報 サイトマップ バックナンバー 検索・リンク