お店紹介 村上商人会 No.6






           小杉漆器店
                    村上市長井町1-9
                    Tel 0254-52-2037



 

創業14代の歴史を誇る小杉漆器店
  
 当店は新潟県村上市で14代続く商家で、現在は村上市の特産品である‘村上木彫堆朱’(製品の紹介)を中心に販売する漆器店です。
漆(URUSHI)の商いは江戸時代にも遡りますが、店頭に‘村上木彫堆朱’(むらかみきぼりついしゅ)を並べて販売をするようになってからは、私で5代目です。
戦前は宮内省の御用達品をいたしておりましたし、保険や銀行の代理店もしておりました。戦後、漆器が専業になりました。

百年以上も前の大きな梁が見え、昔ながらの土間のある商家の住まいだったのですが、平成8年に県道の道路拡張により、現在の建物に変わりました。
外観は昔の商家を感じていただけるように木の看板を上げたり、 大きな暖簾、格子戸を付け、外壁も白っぽくコントラストを付けた造りになっています。
 冬になると北西の季節風が強くなるので、この大きな暖簾は冬用の内暖簾に変わります。
大きな暖簾の左にある花のプランターは漆の入っていた昔の木のオケを利用し季節の花を植えてあります。

 店内は、外観とは違い天井を高くし、明るい照明で品物を見やすくし、店のガラス戸にはUVカットが施され、品物を紫外線から守っています。

 御客様に御一服していただく客間は、12畳の広さがあり、天井や周り縁、柱、板畳等すべて漆塗りで、壁は本壁塗仕上げでとても落ち着いてお休みいただけます。
この客間には、130年前の‘村上木彫堆朱’の茶棚や30年前の座卓があり、現在も実際に使用いたしております。
この座卓にて、村上市のもう一つの特産品‘北限の「村上茶」’をお召し上がりください。        店主




店内には村上堆朱が見易く展示


 



落ち着いた雰囲気の店内

長い歴史と伝統文化、製品にこめられた思いからか、ゆったりとした時間が流れています。



手元に置きたくなる茶筒


宮内庁御用達の看板



町屋商人会の印と堆朱を展示

素敵な店構えで版画家の
作品のモデルに


小杉漆器店ホームページ
http://www.iwafune.ne.jp/~shimeroku/










人気商品の茶たく



しっとりとした香合
手頃な漆製品もあります
          
見事な彫りの硯箱


お客様に一服していただく茶の間


縁側から手入れされた庭が見える


手前は130年前に作られた村上堆朱の茶棚



茶棚の見事な彫り
と塗り


村上堆朱の歴史
新潟県村上市は古い城下町で、村上地方の漆技は今から600年前、京都から寺院建築に来た漆工が始めたものと伝えられています。
約200年前には、江戸詰めの村上藩士達が余技として彫漆の技を学び、これが村上に広まり今日の村上堆朱の基になっています。
名工
有磯周斉は、中国風の図案を加味して品位の向上を図り、鎌倉彫りの彫法を改良するなどし、現在の村上木彫堆朱 へとつながっています。
昭和51年2月には、伝統的工芸品として通産大臣の指定も受けています。


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