文化財探訪 No.3
                   春の「お城山」散策
                                    新潟県村上市二之町
                                               管理:村上城跡保存育英会(財)
                                                   Tel 0254-52-200
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 村上城跡のある臥牛山は、村上市街地の至るところから仰ぎ見ることの出来る独立峰で、市民からは「お城山」と呼ばれ、散策や花見など日常的な憩い場として親しまれるなど、村上のシンボル的存在となっている。


登山道からチラッと見える町並み

新緑が少しずつ町並みを隠す

カタクリの宝庫でもある

山頂の桜と戯れる子ども

山頂より瀬波温泉を望む

鮭が帰る三面川

鐘御門

鐘御門を上から

七曲りの登山道

石垣修理の石を運ぶトロッコレール

石垣修理に使われる石
 村上城は臥牛山とその西麓の平地を利用し、三面川、門前川の北の守り、山居山の南の守りとした平山城である。城の始まりは戦国期城郭の典型ともいえる山城であったが、その後江戸期を通じて山上と山下の居屋敷を順次石垣等を用いて修築を繰り返し、近世城郭としての姿を整えていった。

 現在も臥牛山の山頂を中心として壮大な規模の石垣、天守や門等の建物礎石、井戸、竪堀、土塁、登山道といった中世、近世の城郭遺構が多く残っており、平成5年6月8日に国の史跡に指定された。