新潟動物ネットワーク  
No.162


禁断の夢



 私の夢は、禁断の夢。死の床についたとき愛するペットたちに囲まれながら、あのモフモフやペロペロや日向の臭いを感じながらあの世へ行くことです。「動物愛護に関わる人がペットを置いていくとは。何て無責任!」とごうごうと非難されそうですが、家族だと思っている彼らに看取られたいのが本音です。

 私は今年53歳になります。50歳を過ぎたときから、もう子猫や子犬は飼えないと、手元に残すのは訳ありの大人猫ばかりです。「私の人生の長さ、健康でいられる期間はこれくらいかなぁ」と想像しながら、なるべくペットの寿命と帳尻が合うように。
 でも、あくまで計画ですから。明日事故で死ぬかもしれない。60歳でアルツハイマーになるかもしれない。すると帳尻が合わなくなった、私の愛するモフモフはどうなるのでしょう。わが家は旦那はいますが、子どもはおらず、託せる人も限られます。そう考えると昨今あちこちで話題となる「高齢者と動物の問題」が人ごととは思えません。

 『オアシスナビ』という介護や高齢者のポータルサイトをご存じでしょうか。この度、「ペットから見る高齢者問題」がシリーズで掲載されました。ライターの椎崎亮子さんご自身も、動物愛護活動を経験されています。

〇かわいそうという優しさから、野良猫にエサやりをしてご近所トラブルに

〇さびしさから、独居や夫婦のみ世帯の高齢者がどんどん飼い猫を増やして多頭崩壊

〇思いもよらない病気や事故から、愛するペットを手放すことに

 上記の例を「うわー、私もそうなるかも」と思える人、「ばかみたい」と一蹴できる人。あなたはどちらですか? 椎崎さんの記事を読むと、高齢者と動物の問題は、高齢化、都市化、貧困化など社会全体の問題も複雑に絡んでいると感じます。
 もう自分ひとりでがんばる「自助」や身近な人の「共助」だけでは支えきれません。地域や市民ボランティア活動による「互助」や行政が支援する「公助」まで発展しなければ解決できないでしょう。

 万が一私に何かあっても、安心してモフモフたちに囲まれて死ねるように。誰もがそうであるように。生きているうちに、そんな世の中になればいいし、していきたいと思います。
 「5高齢者とペットの暮らしのリスクマネジメント」にはNDNの岡田代表も登場しています。ぜひ一読してください!

「ペットから見る高齢者問題シリーズ」

1地域の野良猫問題は、高齢者問題でもある
https://chiebukuro.oasisnavi.jp/news/65533/

2高齢者を見守る猫ボランティア
https://chiebukuro.oasisnavi.jp/news/65563/

3ペットが繁殖して陥る「多頭飼育崩壊」を防ぐ
https://chiebukuro.oasisnavi.jp/news/65689/

4高齢者は動物を飼ってはいけないの?
https://chiebukuro.oasisnavi.jp/news/65765/

5高齢者とペットの暮らしのリスクマネジメント
https://chiebukuro.oasisnavi.jp/news/65836/







 ※『オアシスナビ』は、介護の問題解決に役立つポータルサイト。有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅・特別養護老人ホームなどの検索をはじめ、デイサービス・訪問介護・居宅介護支援などの全国の介護施設が検索できます。ほかにも、介護マガジン『介護の知恵袋』も運営し、あらゆる角度から情報を提供しています。「ペットから見る高齢者問題シリーズ」の取材・文はライターの椎崎亮子さん。

新潟動物ネットワーク/イベント班
三浦 真美
平成29年7月1日掲載


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